1-2|仲介手数料の払いすぎを防ぐ

仲介手数料が1.1ヶ月分だから、と即了承しなくてよい。居住用賃貸の原則と、媒介を頼むときの承諾記録を確認してから判断しよう。
- 借主の上限は原則0.55ヶ月分(税込):居住用賃貸の仲介手数料は、媒介を頼むときに承諾した場合などを除き、この範囲。1.1ヶ月分の請求なら、説明と承諾の記録を確かめる。
- 申込書のチェック欄も先に読む:承諾がなければ原則の上限に沿った修正を求める。合意したか曖昧なら、日時と書面を出してもらうところから始めよう。
「どこでも1ヶ月分」って、本当に?
家賃6万円、仲介手数料6万6千円の見積書。「皆さんこの金額です」と言われたが、いつ承諾したことになったのかが気になる。
仲介手数料6万6千円。「どこでも1ヶ月分です」で終わらせられたけど、こっちは相場クイズをしてるんじゃないんだよね。払う根拠は?

居住用賃貸のは、借主から受け取る上限が原則、家賃の0.55ヶ月分・税込。媒介を頼むときに承諾を得た場合は、それを超えることがある。確認するのは、その承諾だよ。
家賃6万円なら原則3万3千円か。差額は大きいな。申込書に何か書いてあった気もする。そこはちゃんと見直したい。

メールや申込書を並べて、説明・承諾がいつあったか探そう。記憶が曖昧なら「同意していない」と決めつけず、相手にも記録を出してもらえばいい。
「みんな払ってる」じゃなくて、「自分がいつ承諾したか」に話を戻すわけね。記録がなければ、0.55ヶ月で見積書を直してもらう。

そう。承諾した記録があれば内容と時期を確認する。1.1ヶ月分を払う合意がある場合の値下げ交渉と、原則を超えた請求の訂正は分けて進めよう。
よし、まず確認文を送る。他社も比べるなら、その部屋を扱えるかと、手数料以外を含む総額まで見るよ。安い看板だけじゃ選べないし。

うん。申込み先を変える前に、今の申込みの扱いも確かめよう。最後は修正見積書と合意した金額を保存して、請求書と照合すればいい。
手数料を確かめる攻略チャート(3ステップ)
- 1家賃と手数料、説明・承諾の記録を並べる
家賃6万円なら0.55ヶ月分=33,000円、1.1ヶ月分=66,000円(税込)。見積書に加え、最初に仲介を頼んだときのメール、申込書・同意欄も保存する。
- 21.1ヶ月分を請求する根拠を文面で聞く
下の確認文で説明・承諾の日時と記録を求める。承諾がない場合は原則の上限に沿う修正を依頼し、ある場合はその内容と時期を確認する。
- 3修正額を確認し、必要なら他社と総額を比べる
修正見積書を保存し、契約時の請求と照合する。他社を比べるなら同じ部屋の取扱可否・全費用・申込み条件を確認。申込みを切り替える前に、現在の申込みの扱いも確かめよう。
コピペで使える実戦コマンド(承諾と見積額の確認)

説明・承諾の記録と見積額を確認する
承諾済みと分かっている場合は、その事実に合わせて直そう。確認のための文面で、新たに1.1ヶ月分へ同意しない。
見積書の仲介手数料「○円(税込・家賃の○ヶ月分)」について確認します。 居住用賃貸では、媒介の依頼を受けるに当たって承諾を得ている場合を除き、一方の依頼者から受ける報酬の上限は家賃の0.55ヶ月分(税込)と理解しています。 この金額について、説明と私の承諾があった日時、および該当する書面・記録をご提示ください。 原則を超える額への承諾がない場合は、0.55ヶ月分以内に修正した見積書の再送をお願いします。
絶対に踏んではいけない「即死トラップ(NG行動)」
- 手数料の金額を読まず、申込書やオンラインフォームの承諾欄をチェックする。
- 実際には承諾しているのに「一切同意していない」と事実と違う文面を送る。
- 手数料だけで会社を変え、追加費用や現在の申込みの扱いを確認しない。
状況別の対策・詳しい条件(当てはまる項目だけ開く)
1. 原則0.55ヶ月分と、事前承諾のルール居住用賃貸・税込の上限を確認
国交省の案内では、通常の賃貸仲介の報酬は貸主・借主の合計で家賃1.1ヶ月分(税込)以内。居住用建物では、一方から受ける額は、媒介の依頼を受けるに当たって承諾を得た場合を除き、家賃0.55ヶ月分(税込)以内とされる。
合計上限が1.1ヶ月分でも、借主一人に無条件で1.1ヶ月分を請求できるわけではない。いつ、どの金額の説明があり、何を承諾したかを確認しよう。原則の上限があることと、それ以下へ値下げ交渉できるかは別の話だ。
長期の空家等には貸主側の報酬・合計上限に関する特例があるが、それだけで借主側の上限も一律に増えるわけではない。特例を理由にされたら、適用条件と借主負担の根拠を出してもらおう。
2. 「申込書に書いてある」と返された署名・チェックだけでなく時期と説明を確認
申込書に記載があれば、その提出日時、金額の説明、承諾欄を確認する。「小さい文字だから必ず無効」「申込時だから必ず遅い」と一律には決められない。物件の紹介を頼んだ経緯と合わせて記録を並べよう。
記録を示して再確認する
相手の回答と、手元の事実が食い違う箇所に絞ろう。
ご回答ありがとうございます。 ご提示の書面について、説明・承諾があった日時を確認したく存じます。 私が最初に仲介を依頼したのは○月○日で、当該書面を受け取ったのは○月○日です。 国土交通省の案内にある、媒介の依頼を受けるに当たって承諾を得たことを示す記録をご提示ください。 原則を超える額への承諾が確認できない場合は、見積額の訂正をお願いします。
3. 会社を比べたい・すでに払った取扱可否と総額、支払いまでの記録
他社と比較する:同じ部屋を扱う会社が複数ある場合は、物件名・号室を伝えて見積もりを取れる。ただし、どの会社でも必ず扱えるとは限らない。仲介手数料以外の費用と、入居までの日程も比較しよう。
すでに支払った:媒介依頼から支払いまでの書面・メール・領収書を保存し、超過分を返してほしい理由と額を整理する。承諾の有無で見解が割れる場合は、記録を使って宅建業の指導窓口や無料の消費生活相談で次の手を確認できる。
この攻略の公式ルールブック(公的根拠)
公的資料の確認日:2026年10月17日